さとにきたらええやん

 

1年留年して大学を卒業して2年目だけど、学生に混じって大学のゼミ関連のイベントにひょっこり顔を出して、自分から言わない限り知らない年上の方々からはまだ学生と思ってもらえる。

 

まだまだ若いのだ、と少し自信を取り戻した(キリッ

 

ピチピチ so フレッシュ!

 

しかしながら、先週体調崩してずっと寝てたから完全に体内時計の針が90度傾いててフルパワーというわけにもいかず。

 

狂った体内時計のせいで全然安眠できなかったけど、頑張って身体起こして、映画「さとにきたらええやん」を観にkbcシネマに行ってきた。

https://filmarks.com/detail/67442

 

大阪市西成区と言えば、釜ヶ崎。通称、あいりん地区。

 

行ったことないけど、ホームレスや生活保護受給者も多くて治安も悪い、社会的にはそのイメージが強いのかな、と。

 

この映画の被写体は、釜ヶ崎にある、地域子育て支援事業と留守家庭児童対策事業、ファミリーホームを兼ねた施設「こどもの里」を拠り所にした、地域のいわゆるワケありな子どもたち。と、彼らの周囲の大人たち。

 

だいすきな松本大洋の漫画「Sunny」の星の子学園と重なったので後で読み返したい。

 

親の事情でこどもの里に預けられた子どもたちの中には、知的障害を持っている子、耳が聴こえない子も。

 

フィルムの中で時に家族や社会に適応出来ずに苦悶する彼らだけど、無邪気に明るい笑顔をたくさん見せてくれるわけ。

 

彼らは私よりもっとツラい境遇でも、全力で生きていて、成長した姿を見せてくれる。

 

社会はしんどい。

 

理不尽なことばかりだと思うこともたくさんある。

 

ありすぎるくらいにある。

 

かねがねそう思ってきたし、この映画の中でも胸を締め付けられるような場面がある。

 

けど、不条理の中にも少なからず希望があるということを教えてくれる良いドキュメンタリー映画でした◎

 

みなさんも是非◎

 

 

今年になって、新年にまず想田和弘監督の「牡蠣工場」にはじまって、ここ最近も森達也監督の「FAKE」を観たけど、やっぱり商業映画よりドキュメンタリー映画が好きだなって再確認した今日この頃。(ある意味、流行りに疎いといえばそうなんやけどw)

 

ドキュメンタリー映画の多くは、劇映画みたいにベストカットが取れるまで何度でも、という訳にいかない中に創意工夫があって、示唆に富んでいて。

 

観終わった後に誰かと感想を共有するときに議論になることがあるのもまた面白い。

 

森達也監督は、報道の中で何かと二分論で物事を伝えられがちであることを危惧していて、ドキュメンタリーはその両極の間で四捨五入されたグラデーションの部分を伝えられるのだ、ということを話されていた。

 

確かにそうかも。

 

善と悪、敵と味方、正と誤、是と非、白と黒・・・。

 

その両者の間にはグレーゾーンやグラデーションは確かにあって、世界はワントーンでもツートーンでもない。

 

一見してみんなと同じように振る舞って見えるクラスメイトたちが、実はクリスチャンだ、とか、実は発達障害で伸び悩んでる、とか、実は明るい顔して家庭が崩壊してる、とか、そんなことが今まで身近にあったように。

 

社会なんて、組織なんて、多様な個がモザイク状に集まってるだけなんだと思う。

 

それが、ひとつの結論にみんな雪崩れ込むことなんてそもそもありえない。

 

しかも、組織は時として過ちを起こす。

 

「悪の凡庸」のようなことも大小様々にそこらじゅうにある。

 

 

 

「個性的だよね」って言われるとちょっと嬉し恥ずかし、水瓶座でのぼせもんの私やけど、最近、「なにそれ、みんな違う人間やろ」って思うようになった。

 

だって、あなたはわたしじゃないし、わたしだってあなたじゃない。

 

自分を見失ないかけてふさぐこともあるし、自分が何者で何を感じて何を考えてるのかを語るのも苦手やけど、確かに自分は他の何者でもないと思う。

 

わたしという人は、わたししかいないんだよなぁ。

 

そんな当たり前のことをぼんやり思いながら、将来の身の振り方に悩んでいるわけですが。ぐぬぬ

 

上手いこと仕事できるように完全復帰してお腹いっぱい映画観たいな。

 

うぅ、お金・・・。(゚´ω`゚)。

 

でも、kbcシネマのスタンプ集めてて貯まったから1回サービスで観れるので、大喜びで映画観に行きたい。

 

ふたりの桃源郷か、はたまた裸足の季節か、いつも観たい映画が多くて悩ましい。

 

ミニシアター系は上映期間短いわ、DVDにならないまま終わる作品多いわで困りましたな。

 

今日、まだ若いんだから!ってだけで、「福岡にミニシアター作ってよ!」と映画関係者の方々に言われた。

 

うぅ、難しすぎる要求であるよ・・・。

 

福岡はやっぱり、ハコ・宿泊施設・映画館が圧倒的に足りてないよな。

 

ミニシアター系は特に、映画の量に対してスクリーンが少なすぎる。

 

だから、いや私なんかには無理ですよとはもちろん言っちゃうけど、確かに作れるなら作りたいなとも思った。

 

もし誰かが手をあげてくれたら関わりたいな。

 

うーん。妄想のレベルである。

 

出来ても上映会だな。うん。

 

誰か!作ってくれませんか!(笑)

 

他力本願。神様仏様。

 

そんな映画のお話でした◎

 

 

Sunny 6 (IKKI COMIX)

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観察する男 映画を一本撮るときに、 監督が考えること

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