蒼氓

 

山下達郎の曲を聴いて泣いてる24歳の女性がいた?

たぶんそれ、私です。

 

昨日、某ゼミの先輩の誘いで日帰りキャンプに出かけて、東山魁夷の絵のような若杉山を望む篠栗の自然に飛び込んで、ふと、いつぞやのJACCSカードのTVCMが思い出された。

 

私史上一番テレビっ子だった小学生の頃、テレビ番組よりCM眺めてるのが好きで、その中でもJACCSカードの当時のCMは今も時々思い出される。

 

村上淳や、松田龍平、その他味わい深い俳優陣と、山下達郎の曲。

https://m.youtube.com/watch?v=ChqpgaZlSJA

 

山下達郎が楽曲提供していた中で特に「蒼氓」がたまらなく好きで、あの頃はCMの意味も歌詞の意味もわからなかったけど、私もわかる年になったのだなあ、と思う今日この頃。

うーん。レミニセンス。

 

この前、ベスト盤(OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜)買ったんだけど、歌詞カードの解説によると、「蒼氓」は山下達郎が父になったとき心情を歌っているとのこと。

 

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私も名も無き蒼氓で、野心を持たない、一芸にも秀でていない、身体も強くない、何も出来ない、替えが利く存在かもしれないとさえ思う。

 

会社で、求められるがままに無理くり将来のビジョンを考えようとしてショートしたわけだけど、そんなとき、この曲に慰められる。

 

人生の目的が明確な人、おったら手ぇ上げてー!

 

手を上げられない私やけど、生き続けることの意味を探す人生ではいかんとかいな。

会社のために生きる、みたいな生き方やら性に合っとらん。

何のために今生きとーとかって言われると、それはまだわからん。

今のところ死んどらんけん生きとーとたい、としか。

 

ただ、ある日ある時何かと出会って、忘れた頃にそれに救われることがある。

その出会いは人だったり、音楽だったり、漫画だったり、いろいろあるけど。

 

生きててよかった、って思わせられるような小さなイベントがある日ある時突然起きるから、そのいつ起きるかわからないイベントのために生きてるのかもしれない。

 

「蒼氓」聴いてはじわっと涙する24歳の独り言でした。

 

「蒼氓」

 

遠く翳る空から
たそがれが舞い降りる
ちっぽけな街に生まれ
人混みの中を生きる
数知れぬ人々の
魂に届く様に


凍りついた夜には

ささやかな愛の歌を

吹きすさんだ風に怯え

くじけそうな心へと

泣かないで この道は

未来へと続いている

 

限りない命のすきまを

やさしさは流れて行くもの

生き続けることの意味

誰よりも望んでいたい

 

さみしさは琥珀となり

ひそやかに輝き出す

 

憧れや名誉はいらない

華やかな夢も欲しくない

生き続けることの意味

それだけを待ち望んでいたい

To find out the truth of life!

 

たそがれが降りて来る

歌声が聴こえてくる・・・

 

La La La La・・・

 

作詞 作曲:TATSURO YAMASHITA